FIFA Manager 07 Valencia日記その29

昨日のCelta戦後の一枚

今シーズン4人目の大怪我にして2人目の今季絶望は不動の左サイドハーフVicente Rodríguez Guillénさん(ハタチとそこそこ)。クロスとかパスだけならSilvaが遜色ない働きをできるし、Gavilanがいるので選手層的にも問題ないっつーかむしろ出番を与えられるのでポジティブに捉えないでもないんだが、得点力が問題。Vicenteはチームで最大のミドルシューターでエリアの外からニアをぶち抜くなんて芸当もなんどか見せてくれてていざって時には頼りになるのに・・・(注:普段「ミドル打つ」のチェックは全員はずしてます)

SneijderとVicente抜きという苦しいというか攻撃の核が半分いないような状態でAthletic(Bilbao)戦はempate a cero。とはいえ

リーグ戦は残り5試合で2位Barcaと13ポイント差=次のEspanyol戦(ホーム)で勝てば優勝というのは救い。ここに来て足元すくわれたんじゃしゃれにならん。

元気でねテキサス

ダイワテキサスが種牡馬引退、乗馬に
実は思い出深い馬。学生時代にとある大きなサイトで予想記事を載せてもらうことがあって、その1週目のメインがダイワテキサスの勝った中山記念でした。ちなみに、本命ビッグサンデー対抗ダイワテキサスで1着3着(連単のない時代なので)。「中山記念は格」って感じで過去の実績馬ビッグサンデーを本命に引っ張り出しておきながらエプソムカップ勝ちのあるアメリカンボスに触れていないっていう論理的一貫性を欠いた予想だったと記憶してます。まるで成長していない・・・(AA略

で、手元にスタリオンブック2006があり、2006年に種付けした肌馬一覧があったのでメモ。種付けしたってだけで産まれたとは限らないから取り扱い注意。来年のPOGで焦って取りに言ったりしないように。記述は種付した牝馬(その父)ってことで。


サーリーソブリンラッキーソブリン
ジュディロマン(アジュディケーティング
ダイワヴェルサイユ(アフリート)←その母レゾンデートル
ダイワオリジン(Crafty Prospector
ダイワキャンディ(ランズダーン)
ダイワバスター(Housebuster)
ダイワブルゴーニュコマンダーインチーフ
ダイワフレグランス(フジキセキ
ダイワフレーズ(サクラバクシンオー
ダイワムーラン(サンデーサイレンス
ダイワメルヘン(サクラバクシンオー
ダイワリプルス(Gone West
ダイワリープ(サンデーサイレンス
ファッションカラー(カコイーシーズ
マダムスキッピー(Skip Away)←近親にフレンチデピュティ
ミスファピアノFappiano

16頭中10頭がダイワの馬。オーナーに愛されてる、さすがダイワで歴代2位に稼いだ馬(1位はダメジャー 3位は同期ダイワカーリアン)。このままだとダイワスカーレットも引退後に種付けされかねなかったわけか。
とか思ってみたものの、よく見るとエルシエーロとかルージュとかいないのね。2006年はブライアンズタイムとジャンポケだった模様。オーナーの愛の深さがいまいちわからない。とりあえず割と貴重なリファールの父系で、母系の祖はシンザンなんかと同じビューチフルドリーマーにまで遡れる日本の血統。その血統を遺してくれる馬がいると大変うれしいのですが。

アメリカもそう来たか

http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY200708240002.html

この件、二つほど言いたいことがあるんですが、まずはアメリカの認識について。原文はこちらから。

その敵は自由を嫌い、米国や西欧諸国への怒りを心に抱き、大量殺人を生み出す自爆攻撃に走った。
アルカイダ9・11テロではない。パールハーバーを攻撃した1940年代の大日本帝国の軍隊の話だ。

The enemy who attacked us despises freedom, and harbors resentment at the slights he believes America and Western nations have inflicted on his people. He fights to establish his rule over an entire region. And over time, he turns to a strategy of suicide attacks destined to create so much carnage that the American people will tire of the violence and give up the fight.

If this story sounds familiar, it is -- except for one thing. The enemy I have just described is not al Qaeda, and the attack is not 9/11, and the empire is not the radical caliphate envisioned by Osama bin Laden. Instead, what I've described is the war machine of Imperial Japan in the 1940s, its surprise attack on Pearl Harbor, and its attempt to impose its empire throughout East Asia.

まるで真珠湾攻撃で日本軍がカミカゼ特攻をやらかしアメリカ民間人を殺害したような文章だ。確かに真珠湾も成功の可能性の低い特攻だし、撃墜された機の乗員は英雄扱いを受けましたが、戦争末期のカミカゼと混同されてるんじゃないか?一応時系列
真珠湾攻撃 1941/12/8
特攻作戦の決行指示1944/7/21
あと、真珠湾攻撃の標的はあくまでアメリカの海軍であって、民間人ではなかった。9.11と一緒にされるのはさすがにおかしいだろう。真珠湾攻撃はその「奇襲」という側面においてはアメリカの立場から非難されてしかるべきと思いますが、そのほかは通常の戦争行為であり、こんなハナシの出汁に使われるいわれはない。

怖いなあと思うのはこれがアメリカの公式な発言としてまかり通ってるっぽいこと。朝日は
>粗雑な歴史観を露呈した。米軍撤退論が勢いを増す中でブッシュ氏の苦境を示すものでもある。
とかブッシュ個人の問題みたいな書き方ですが、アメリカ大統領の発言・それも公の場での演説を誰もチェックしてないはずはなく、アメリカ(あえて絞るならばコンサバティブ陣営)の認識はこういうことだというのを示すものなんだろうと。パールハーバーの伝説が一人歩きして、事実ではないことまで広まってしまうのはお互いにとって不利益だと思うのですが、特に何もできません。個人は無力だ。

朝日はそう来るし。

http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY200708240002.html

この件について2つ目のエントリ。実は驚いたわけです。

半面で戦前の日本を国際テロ組織アルカイダになぞらえ、粗雑な歴史観を露呈した。

大正デモクラシーを経て普通選挙が実施されていた史実は完全に無視され、戦前の日本は民主主義ではなかった、という前提。「日本人自身も民主化するとは思っていなかった」とまで語った。

ひょっとしてあの朝日が「日本は戦前に民主主義だったことがある」と言ってるの?
「戦前の日本は民主主義だった」とは言っていないと信じたい。アサヒなのにアサヒなのに。

そういう主張があるのは知ってるけど、朝日もその考え方だったとは完全に想定外でした。すいません。

ワタシは戦前には民主主義はなかったと思う。その理由は以下。

まず第一に、そもそも戦前の選挙は「男子普通選挙」であって、広義な(朝日チックワードktkr)普通選挙でしかない。しかも、選挙していたのは衆議院のみで、貴族院は選挙していない。一応予算の先議権をもってたけど、両院の立場は対等。実際に婦人参政権とか労働組合の法律認可とかは貴族院が成立を拒んでいる。これって民主主義としてどうなの?

そして第二に、国民が関れた権力なんてごく一部だ。戦前の庶民が選挙を通して国政に参加できたのは天皇の立法を協賛する役割の国会だけ。しかも、勅命なんかは協賛なしに法律として成立するので、立法権の全部ではない。そして上述の通り貴院には関れないから半分だけ。議院内閣制ではない(一時期それっぽかったけど)から行政権と国民は断絶してるし、司法は元々独立、軍隊は・・・制度上内閣ですら触れないっすよ? そういえば外交も天皇のみ可能な行為だった(実際は内閣が仕事しますが)。民「主」主義というには掌握範囲狭すぎだろう。

民主主義の成立要件が何か、ってのは知らんですが、上2点をもって民主主義ではない、とは言えるというのがワタシの感覚。政友会と民政党が政権争いしてた時期が辛うじて民主主義に近いかもしれませんが、制度的な縛りは小揺るぎもしてないわけで、民主主義だったとは絶対にいえないと思う。朝日ってこういうところ辛く評価を下しそうなものなのに、なんで「史実」なんて強い言葉使ってまでこんな主張なのかね。暑さとブッシュ嫌いで判断が狂っただけなら安心なんだが。