強く生きろ。

昨日のこと。出先の駅前。4車線ぐらいの道路にかかる横断歩道に響く「カポッ」(5秒ぐらい空白)「カポッ」の音。何かと思えば年寄りが歩行器(こんなん)を使って横断中。その歩みたるや遅々という言葉では表現しきれない。一回一回の動作が遅いのに進む距離も微々たるもの。おいおいじじい渡りきれるのかよと思ったら案の定1車線半ぐらい進んだところで信号は点滅。真ん中に来た頃には信号は赤に。しかしそのじじい只者ではない。自らのペースを一切乱すことなくカポカポ言わせながらわたりきった。その間、車たちは動きを封じられたかのようで。なんというか「イニシアチブを握る」とはああいうことだと思った。脚の悪い年寄り、という自分の弱みを強みに置き換えてしまった対応というか。

「見てないで助けろよ!」って話ですが、阿呆な車さえ来なければ自力で解決できそうな状況だったので、と言い訳。写真に撮ればピューリッツァー賞もらえるかな?とか寧ろそんなことを考えてた。その受賞の仕方は危険だが